数学1(引き算)

どもども。てっちゃんと申します。

 

後輩に数学のことも書いてほしいって言われたので書こうと思います。

難しい話はしないつもりなので文系の方も是非読んでいただけると嬉しいです。

 

まずはきっかけから。

僕は小さいころから図鑑とかが好きでした。

小学校4年生の時に図書館で偶然見つけた算数面白大辞典を手に取った僕はその本に感銘を受けました。世の中にはなんてアイデアあふれる人間が存在してるんだ!天才じゃないか!って。そしてすぐに親にこの図鑑を買ってくれと懇願し買ってもらいました。

最初から最後まで穴が開くほどこの図鑑を読んだ結果こんな人間になってしまいました。割と人生のターニングポイントかもしれないですね。

 

この本は図鑑なので細かい数式や記号がのってるわけではありません。

あくまでも小学生にでも伝わるような大雑把な数学を用いた発明や考え方がずらっとイラスト付きで書いてあるだけです。内容は大学数学にも及びますが、、、

数学をとっつきやすくするスタートアップの本としてはこれ以上ないと思います。

 

ということでこの本に書いてあったことで印象に残っているお話を書いていきたいと思います。

 

今回は!!!!!引き算の話。

引き算って正直めっちゃ簡単だと思うんですよね。小1か2で習うことなんで。

けど大人になっても引き算の考え方ができない人はめっちゃ多いです。

足し算ができないから引き算をしようっていうお話です。

 

これは戦国時代の話です。

織田信長に仕えていた木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)はとても賢い人でした。

ある日、信長は山に猟をしにでかけていたのですが、その日は不調も不調で全然狩ることができなかったのです。

イライラが積もった信長は「むかつくからこの山の木の本数数えてこいや」って部下に言いつけるのでした。

それを聞いた家来たちは急いで山の中に入って数え始めるのですが、報告してくる本数は全員バラバラ。それも当然ですよね。同じ木を数えている、数えていない木がある、そもそもこれは木と呼んでいいのかあいまいな木がある(切り株とか)などいろんな理由が考えられますよね。

バラバラな回答を続ける部下たちに信長はさらに怒って、「お前らは満足に木の本数すら数えることができないのか」と言い放ちました。

それを聞いた藤吉郎は「私にお任せください」といい部下に1000本の縄を用意させました。

そして、その縄を木に一本一本括り付けていったのです。

山の中の木全部に括り付けた後、余った縄の本数を1000から引くことで見事に木の本数を数え上げることができたのです。

 

簡単な話ですがこの場合のポイントは二つあって、一つ目は山の木を数えることは足し算では定義ができないこと、二つ目はそもそも木とは何ですか?っていうことでした。

ですが、”縄を括り付けることができるものを木とする”という定義を与えてあげれば木の定義が定まり数えることが可能です。

また足し算では数え間違いが発生し数えることができないので引き算を用いるということです。

 

めっちゃ単純な話ですが、同じ立場になった時この行動をとっさにとれる大人は一体何%なんでしょうか。僕の予想ですが20%は切ると思います。小学校の考え方は利用できてこそ小学校を卒業した意味が存在するのではないでしょうかと考えさせられた話です。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。